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だから見るなといったのに―九つの奇妙な物語―

恩田陸/著 、芦沢央/著 、海猫沢めろん/著 、織守きょうや/著 、さやか/著 、小林泰三/著 、澤村伊智/著 、前川知大/著 、北村薫/著

693円(税込)

発売日:2018/07/28

  • 文庫

色とりどりの恐怖をどうぞ召し上がれ。

あのとき、目をそらしていたら。でも、もはや手遅れ。あなたはもとの世界には二度と戻れない。恐怖へ誘うのは、親切な顔をした隣人、奇妙な思い出を語り出す友人、おぞましい秘密を隠した恋人、身の毛もよだつ告白を始める旅の道連れ、そして、自分自身……。背筋が凍りつく怪談から、不思議と魅惑に満ちた奇譚まで。作家たちそれぞれの個性が妖しく溶け合った、戦慄のアンソロジー。

目次
あまりりす 恩田陸
妄言 芹沢央
破落戸ごろつきの話 海猫沢めろん
とわのの女 織守きょうや
うしろの、正面 さやか
自分霊 小林泰三
高速怪談 澤村伊智
ヤブ蚊と母の血 前川知大
誕生日 アニヴェルセール 北村薫

書誌情報

読み仮名 ダカラミルナトイッタノニココノツノキミョウナモノガタリ
シリーズ名 新潮文庫nex
装幀 くまおり純/カバー装画、鈴木久美/カバーデザイン、川谷デザイン/フォーマットデザイン
雑誌から生まれた本 小説新潮から生まれた本
発行形態 文庫
判型 新潮文庫
頁数 320ページ
ISBN 978-4-10-180132-2
C-CODE 0193
整理番号 し-21-103
ジャンル 文学賞受賞作家
定価 693円

著者プロフィール

恩田陸

オンダ・リク

1964(昭和39)年、宮城県生れ。1992(平成4)年『六番目の小夜子』でデビュー。2005年『夜のピクニック』で本屋大賞受賞。2017年『蜜蜂と遠雷』で直木賞と2度目の本屋大賞をそれぞれ受賞した。

芦沢央

アシザワ・ヨウ

1984(昭和59)年、東京生れ。千葉大学文学部卒業。2012(平成24)年、「罪の余白」で第3回野性時代フロンティア文学賞を受賞しデビュー。2016年刊『許されようとは思いません』が第38回吉川英治文学新人賞候補に、2018年刊『火のないところに煙は』が第32回山本周五郎賞候補となり、第7回静岡書店大賞を受賞、さらに、第16回本屋大賞にノミネートされる。2020年刊『汚れた手をそこで拭かない』が第164回直木賞候補、第42回吉川英治文学新人賞候補となった。ほかの著書に『悪いものが、来ませんように』『今だけのあの子』『いつかの人質』『貘の耳たぶ』『僕の神さま』などがある。

海猫沢めろん

ウミネコザワ・メロン

1975(昭和50)年大阪府生れ。2004(平成16)年『左巻キ式ラストリゾート』でデビュー。他の小説に『夏の方舟』『キッズファイヤー・ドットコム』など。エッセイやルポも手がける。

織守きょうや

オリガミ・キョウヤ

1980年、ロンドン生れ。元弁護士(休業中)。2013年『霊感検定』でデビュー。2015年「記憶屋」で日本ホラー小説大賞読者賞を受賞。他の作品に『リーガルーキーズ! 半熟法律家の事件簿』『隣人を疑うなかれ』『彼女はそこにいる』などがある。

さやか

サヤカ

イラストレーター。2005(平成17)年よりギャラリーで個展を開催し、オリジナルイラストを発表。2006年より数々の装画や挿絵を手がける。2015年、初作品集『FIRE』を刊行。

小林泰三

コバヤシ・ヤスミ

1962(昭和37)年京都府生れ。1995(平成7)年、「玩具修理者」で日本ホラー小説大賞短編賞を受賞しデビュー。同作は翌年単行本化され、ベストセラーに。2012年『天獄と地国』、2017年『ウルトラマンF』でそれぞれ星雲賞日本長編部門受賞。SF、ホラーやミステリに定評がある。『アリス殺し』『パラレルワールド』『因業探偵リターンズ 新藤礼都の冒険』『人外サーカス』など著書多数。

澤村伊智

サワムラ・イチ

1979年大阪府生まれ。2015年「ぼぎわん」(刊行時『ぼぎわんが、来る』に改題)で第22回日本ホラー小説大賞を受賞。同作は『来る』のタイトルで映画化もされる。2017年『ずうのめ人形』が第30回山本周五郎賞候補に選出。2019年「学校は死の匂い」で第72回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞。2020年『ファミリーランド』で第19回センス・オブ・ジェンダー賞特別賞を受賞。近著に『邪教の子』、『怖ガラセ屋サン』などがある。

前川知大

マエカワ・トモヒロ

1974(昭和49)年新潟県生れ。劇作家、演出家。2003(平成15)年活動の拠点とする「イキウメ」を結成し、多数の演劇作品を手がける。『散歩する侵略者』『太陽』などの小説も執筆。

北村薫

キタムラ・カオル

1949年埼玉県生まれ。早稲田大学ではミステリクラブに所属。1989年、「覆面作家」として『空飛ぶ馬』でデビュー。1991年『夜の蝉』で日本推理作家協会賞を受賞。小説に『秋の花』『六の宮の姫君』『朝霧』『太宰治の辞書』『スキップ』『ターン』『リセット』『盤上の敵』『ニッポン硬貨の謎』(本格ミステリ大賞評論・研究部門受賞)『月の砂漠をさばさばと』『ひとがた流し』『鷺と雪』(直木三十五賞受賞)『語り女たち』『1950年のバックトス』『ヴェネツィア便り』『いとま申して』三部作『飲めば都』『八月の六日間』『中野のお父さん』『遠い唇』『雪月花』『水 本の小説』(泉鏡花文学賞受賞)などがある。読書家として知られ、『謎物語』『ミステリは万華鏡』『読まずにはいられない 北村薫のエッセイ』『神様のお父さん――ユーカリの木の蔭で2』など評論やエッセイ、『名短篇、ここにあり』(宮部みゆきさんとともに選)などのアンソロジー、新潮選書『北村薫の創作表現講義』新潮新書『自分だけの一冊――北村薫のアンソロジー教室』など創作や編集についての著書もある。2016年日本ミステリー文学大賞受賞、2019年に作家生活三十周年記念愛蔵本『本と幸せ』(自作朗読CDつき)を刊行。近著に『中野のお父さんと五つの謎』。

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